医療・福祉業/不動産業・医療 付加価値型 No.15
人材への投資と収益性を両立させるための単価増
非公開(医療)
この事例のポイント
コスト上昇要因
人件費・労務費
交渉手法
付加価値型
活用ツール・支援機関
Before/After資料・コンサルティング会社
定量的な成果
月間売上+80万円/単価+1,000円
見える化技術価値Before/After
当時の課題
- 人件費高騰により収益性が悪化。
- 優秀な施術者を確保し定着させるための適正な給与水準が必要だったが、従来の価格体系では人材への投資と収益の両立が困難。
取組概要
- 業界動向や他店の価格調査を徹底して市場における適正な価格水準を正確に把握。
- 外部講習や内部研修を積極的に実施してサービスの質を根本から引き上げた。
- 施術による身体の変化を視覚的に示す「Before/After」の比較資料を作成し、数値や画像で効果を提示して患者への説得力を強化。
- コンサルティング会社のアドバイスで戦略的な価格政策とサービス向上を両立するアプローチを確立。
成果概要
- 月間の売上は約80万円向上し、一人あたりの単価も約1,000円上昇、収益性が大幅に改善。
- 増えた売上を原資に従業員の賃上げを実現。
- 施術者の技術力向上と効果の見える化が他店との差別化につながり優秀な人材の確保と定着の基盤を構築。
副次効果
人材確保・定着基盤構築
森岡誠の解説
価格転嫁・価格交渉の専門家・経営アドバイザー
整体・鍼灸・エステなど施術系サービス業で、人件費の上昇と人材確保の難しさに直面し、価格改定に踏み出せずにいる方に、読んでほしい事例です。
この事例が示す重要な順序は、価格を上げる前にサービスの質を上げたことです。外部講習・内部研修を積極的に実施し、施術による身体への効果をBefore/Afterで見える化した。価格改定の根拠を「コストが上がった」ではなく「提供価値が上がった」に置いたことが、顧客の受け入れを生みました。
月間売上+80万円・単価+1,000円という定量成果の背景に、技術者の定着という変化があります。適正な給与を払えるようになったことで優秀な施術者が定着し、サービス品質が安定した。価格転嫁が人材投資を可能にし、人材投資がさらなる価格転嫁を可能にする好循環です。
人件費型のコスト上昇に対応するためには、「人への投資」と「価格改定」を同時に進めることが重要です。コストが上がったから価格を上げるのではなく、価値を高めながら価格を上げる。この順序の違いが、顧客との関係を守りながら収益を改善する鍵になります。
※ このコメントは森岡誠による独自の解釈・分析です。 著者について →