卸売・小売業・食品 付加価値型 No.21

リブランディングと生産性向上で収益性を1.4倍に

非公開(洋菓子販売)

この事例のポイント

コスト上昇要因

原材料費

交渉手法

付加価値型

活用ツール・支援機関

リブランディング・地元生産者連携

定量的な成果

収益性1.4倍

リブランディング生産性地域貢献

出典より

経済産業省 中小企業庁「業種別 価格交渉・価格転嫁 成功事例集」 ↗

※ 本事例は出典をもとに編集・再構成しています。社名はイニシャル表記にしています。

当時の課題

  • 主力原料である小麦や果物の価格が1.5倍に急騰。
  • 企業努力のみではコスト増分の吸収ができず品質維持と事業継続に向けた価格改定の決断を迫られていた。

取組概要

  • 自社の製造設備を見直し、製造工程における無駄を排除することで生産性の向上とロス率の削減を実現。
  • 地元の一次生産者との協議を重ね原材料ロスの低減と製品の質向上を両立させる協力体制を構築。
  • 「国産素材」「地域貢献」「さらなる質の向上」という3つの価値を明確に打ち出しリブランディングを実施。
  • 価値重視の戦略で単純な価格改定ではない質を伴う事業の再定義を図った。

成果概要

  • 商品あたりの収益性は1.4倍に向上し経営基盤の改善につながった。
  • 既存のお客様からは一定の理解と支持を得られた。

副次効果

経営基盤改善

森岡誠

森岡誠の解説

価格転嫁・価格交渉の専門家・経営アドバイザー

洋菓子・食品小売業で小麦や果物の急騰に直面し、品質を守りながら価格改定の正当性をどう伝えるか悩んでいる方に、読んでほしい事例です。

この事例のポイントは、値上げ前に自社内の生産性向上を徹底したことです。製造工程の無駄排除・ロス率削減を先に実行し、「できることはやった上での価格改定」という文脈を作りました。自助努力の見える化が、値上げへの顧客理解を生みます。

地元の一次生産者との協議で原材料ロスを減らしながら製品の質を上げたという取り組みも、差別化の核心です。地域との連携が商品の独自性を高め、「この価格でしか手に入らないもの」というポジションを強化しています。

収益性1.4倍という成果は、価格改定単独ではなく「生産性向上+品質改善+価格改定」の三点セットで実現しています。価格転嫁を単体の交渉課題として捉えるのではなく、事業改善全体の一環として位置づけることが、持続的な収益改善の道筋です。

※ このコメントは森岡誠による独自の解釈・分析です。 著者について →

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